日本で売買されているCBD原料ですが、価格がピンキリでよく分からないという話を聞きます。その適切な価格について解説していきます。
1. はじめに
CBDの生産から販売まで、下記のような流れを辿ります。

2. 米国での卸売価格
もっともよく使われているCBD IsolateとDistillateの価格、製造工場が卸売業者またはメーカーに販売する際の金額として見ていきます。

データは「kush.com」という米国の大麻製品の卸売プラットフォームを運営している企業から2020年5月時点での公開データを抜粋しています。
2-1. CBD Isolate
最も一般的に使用されるCBDアイソレートについては、下記のような価格帯になります。
- 1kg最大 2200USD(日本円:25万円)
- 1kg最低 1000USD(日本円:11万円)
- 1g 5USD(日本円:600円)

2-2. CBD Distillate
ブロードスペクトラムなどに使用されるCBDディスティレートについては、下記のような価格帯になります。
- 1kg最大 3500USD(日本円:39万円)
- 1kg最低 1000USD(日本円:11万円)

2-3. 考察
コロナウイルスによる需要減少の結果、大麻農家が在庫を抱える状況で、価格が一時的に下落しています。
再度、元の水準に回復しているそうです。
3. 日本での卸売価格
次に国内の輸入卸が、海外から調達してきた商品を販売する場合の価格帯について見ていきます。

米国での仕入値の平均値を取ると以下になります。
- 1kg平均仕入値:アイソレート 1600USD(日本円:18万円)
- 1kg平均仕入値:ディスティレート 2250USD(日本円:25万円)
ここに以下の金額が追加されます。
- 海外配送料(海外 → 日本)
- 関税
- 輸入卸の手数料
- 消費税
- 国内配送料
また、どのくらいのロットで仕入れるかによって多少ディスカウントがあったりもします。
概ね以下の金額が、国内購買する際の妥当な金額かと思います。
- 1kg平均卸値:アイソレート 日本円:40-50万円
- 1kg平均卸値:ディスティレート 日本円:60-70万円
4. 最後に
CBD原料の販売価格は国内だとピンキリです。それは米国市場のように業界の水準がまだ定まっていないことや、購買側の知識不足に原因があると考えています。下記も合わせてご覧になってみてください。
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