睡眠基礎知識

睡眠有効エクササイズ・イメージ療法と瞑想とは?

健康的な睡眠は、幸福や健康に不可欠な要素であり、適切な睡眠スケジュールを維持することは、安眠のために非常に重要です。

多くの人が眠れない夜を過ごし、翌日の体調やパフォーマンスが優れなかったことがあるでしょう。幸いなことに、睡眠習慣を改善し、入眠を邪魔するストレスや不安などを払いのける方法がたくさんあります。

心を静め、ストレスを処理し、眠りに落ちるのを助けるために、これから紹介するアプローチを試してみてください。

イメージ療法や瞑想は、リラックスして効率よく眠りにつくのに役立つエクササイズです。睡眠の質を高めることにもつながります。

1. 睡眠に効果的なイメージ療法の仕組み

眠りに落ちるために羊の数を数えたことがありますか?

これはイメージ療法の基本的な例です。イメージ療法は、目を閉じてリラックスした状態となり、心の中で思考を視覚的なイメージで思い浮かべ、その内的イメージを様々な方法でふくらませ、体験するという方法で、リラクゼーションテクニックとしてよく知られています。

イメージ療法は、通常、最初はセラピストの指示や録音音声に従って行います。ですが、少し練習すれば、誰でも行うことができます。

イメージ療法は睡眠にも用いられますが、慢性的な痛みやその他の健康状態を改善するためにも用いられます。

不安、抑うつ、癌、ストレス、痛みに苦しんでいる患者に対して、痛みや苦痛を管理する方法として、イメージ療法を使うことがよくあります。
また、子供たちはこれによって恐怖心を克服することができます。

なぜ効果があるのでしょうか?それは以下の理由となります。

私たちの潜在意識は、現実と想像したものの違いを判別していません。そのため、誘導されたイメージにより、なだめるような音楽、感動的な言葉、リラックスできるイメージなどを使って、心をリラックスさせることができます。

2. イメージ療法の秘訣 

イメージ療法は、他のマインドフルネスのエクササイズと同じように、練習すればするほど上達します。これを試してみると、最初は違和感があるかもしれませんが、時間が経つにつれて自然に感じられるようになります。

まず、快適な姿勢でいることを確認してください。
イメージ療法をはじめてやった時、あなたの心が集中できないのは普通のことであり、落ち込む必要はありません。

イメージ療法を開始する時は、過去の楽しい思い出を思い浮かべてみましょう。長い時間でなくても構いません。次に、その記憶をより深く掘り下げてみましょう。
例えば、あなたの一番の思い出は、去年の夏にビーチで横たわっていたことだとしましょう。

あなたはどのように感じましたか?

そのとき感じた海の匂いはありましたか?何か味がしましたか?
風はありましたか?風邪は暖かかったですか?などなど

もし、記憶が曖昧で集中できない場合は、問題ありません。別の思い出を思い浮かべましょう。

イメージ療法をすることで、心が落ち着く記憶を見つけ、快適に感じるようになるまでには時間がかかるものです。

心が落ち着く記憶を見つたら、その記憶を元に瞑想を始めます。心地よいと感じる身体の一部に精神を集中させたり、心を完全にリラックスさせたりしてみましょう。ストレス、不安、不眠症が自分の体から解消していくのを想像することができます。イメージ療法で思い浮かべた記憶を感じ、それを見ることができれば、あなたはリラックスしていると言えることができます。

3. 瞑想とは?

イメージ誘導法は、心を静め、ストレスを解消し、眠りにつくための瞑想の一形態です。思考を集中させるために黙想をしてみることもいいでしょう。良い夜の休息を得るための瞑想法はたくさんあります。まず試すべき瞑想法を厳選して紹介します。

3-1 マインドフルネス瞑想

他の瞑想と違って、マインドフルネス瞑想は頭を空っぽにすることはしません。マインドフルネス瞑想は、いまこの瞬間に注意がいくことを促します。

その代わりに、注意が分散した場合、自分の意識を呼吸と腹部の上げ下げに戻します。
最終的には、意識を身体全体に広げ、注意を払って身体中を「スキャン」することができます。

この瞑想を続けていくと、最終的に部屋の中の雑音を取り払うことができ、いつの間にか寝ていると言った状態になります。

3-2 集中瞑想 

集中瞑想は、瞑想とはちょっと違った瞑想です。

集中瞑想では、特定の思考や感覚に焦点を当てます。羽のような物理的なオブジェクトに焦点を当てるか、落ち着いた思考や体の感覚に焦点を当てます。

集中黙想を試みる際に、呼吸に集中したいと思うかもしれません。

この瞑想法では、深呼吸をして、肺が膨らむのを感じ、体がどのように感じているかに注意を払ってください。

呼吸中ただひとつのものに集中してみて下さい。こうすることで、脳の疲れを軽減することができます。

3-3 誘導瞑想 

誘導瞑想とは、インストラクターに従う瞑想法のことです。

眠りに落ちるまでの間、アプリやオーディオ録音の音声ガイドを聞きます。誘導瞑想セッションは、体や落ち着いた思考に焦点を当てられるように導いてくれます。

たくさんの誘導瞑想レッスンの中から選択できるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。音声を聞くことで、いつもよりも早く、そして、深く眠ることができます。

漸進的筋弛緩法は、心を静めるための別の方法です。瞑想とは異なりますが、同じような目的を達成します。

4. 漸進的筋弛緩法とは?

漸進的筋弛緩法は、ストレスや不安をコントロールするだけでなく、不眠症を緩和するために使用されてきたリラクゼーションのひとつです。

漸進的筋弛緩法は1930年代に開発され、精神的な落ち着きを得ることを主としています。そのため、多くの医師が、高血圧、頭痛、癌の痛みなどに漸進的筋弛緩法を推奨しています。

漸進的筋弛緩法は、誰でも学ぶことができ、1日10分から20分で実行できます。まず、息を吸い込んで体のある部分を緊張させる(力を入れる)ことから始めます。太ももから始めることができます。あなたは5〜10秒の間緊張し、その後、弛緩(脱力)させます。10〜20秒の間リラックスした後は、さっきとは違う部位につからを入れましょう。太ももから始める場合は、お尻が次の部位になります。

緊張から弛緩へと移るとき、体の変化に焦点を当てます。このプロセスにイメージ療法を使用することもできます。不眠症で悩んでいる人は、筋肉の弛緩が徐々に進むことで睡眠の改善が見られます。

時間が経つにつれて、自分の体のストレスの領域を認識し、この緊張を和らげることができるようになります。

5. リラクゼーション・スクリプトとは何ですか?

リラクゼーション・スクリプトを使用することで、イメージ療法を補助することができます。

ネット上には無料のスクリプトがたくさんありますので、参考にしてみてください。

気に入ったスクリプトを練習し、準備ができたら録音しておきましょう。
スクリプトをゆっくりと落ち着いた声で読むことから始めましょう。

他の人の声を聞くよりも、自分の声を聞いた方がリラックスできるかもしれません。物事を早く読み進めたいと思うのが人間の本性ですから、頻繁に一時停止する必要があります。
リラクゼーションスクリプトを読むときは、自分が言っていることに集中してください。

ヒーリングミュージックを流すのもいいでしょう。

就寝時には、ガイド付き音声を再生して、安らかな眠りにつくことができます。

ストレスを感じることは日常生活の中では当たり前のことですが、ガイド付きの瞑想法はストレス管理のツールとしても非常に有効です。

6. ディープリラクゼーション法とは?

ディープリラクゼーション法は、不眠症やその他の睡眠問題を治療することで知られている方法です。これは、睡眠の質を高め、睡眠時間を増やすことができ、眠りにもつきやすくなります。最も簡単なリラクゼーション方法の一つです。

必要なのは、横になってゆっくりと呼吸をし、呼吸の感覚に集中することだけです。スクリプトやインストラクターの指示に従う必要はありません。

心がさまよっていると感じたら、呼吸だけに集中してください。

一度に5分でディープリラクゼーションの練習を開始することができます。慣れてきたら、時間を長くすることができます。

7. 睡眠に効果的な呼吸法

質の良い睡眠に役立つ呼吸法がいくつかあります。

目を閉じて暗い環境にいることも、体をリラックスさせて睡眠の準備をするためには欠かせないことを覚えておいてください。

いくつかの方法をご紹介します。

7-1 深呼吸

息を吐き、唇を押し合わせて鼻から4秒間息を吸い込みます。7つ数えて、息を吸ってください。その後、8秒かけて吐き出して下さい。このプロセスを4回繰り返します。

これは、ストレス解消にも役立ちます。

7-2 ブラマリ・プラナヤマ

その名の通り、ヨガの呼吸法の一種です。手で目を覆いながら息を吸ったり吐いたりします。

人差し指を眉毛の上の場所に置きます。そして、両手の側面を使って鼻に圧力をかけます。

鼻から息を吐き、「うーむ」と声を発します。これを5回繰り返します。

以上、ベッドで寝ているときに試してみてほしい呼吸法をご紹介しました。

眠りに落ちるのに苦労している場合は、イメージ療法で解決することができます。

このテクニックを使えば、より早く眠りにつき、より長く眠れ、質の高い睡眠を得ることができます。

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駒形 俊太郎
OFF inc CEO。CBD商品の製造・販売事業を実施中。 CBDについて分かりやすく、面白い記事を書いていこうと思います。
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